クラブ☆デ☆ビュー前編

“ハヤトが渋谷エイジアでチェキラッチョ”
という噂を聞きつけ、
笹丘の誇るダメンズ二人と
共に行って来た。


といってもクラブ童貞の俺。
イベントやるから来いよ!とバイト仲間に誘われても
司法試験の勉強があるから・・・と断っていた俺。
音楽はミスチルと決めている俺。


クラブ経験なんて全く無し。
有るのは、『クラブは揺れてれば大丈夫』という
そんな漠然とした予備知識。


『シラフだと負ける!!』
そうダメンズ二人が口を揃える。
説得力のある彼らの台詞。
きっと彼らは負け続けてきたのだろう。


渋谷のダイニングバー“アメリカン”で
1人3杯のビールを飲み干し、
いざエイジアへ。


不思議と不安はない。
ビールのおかげ?
いや、違う。
この3人なら怖いものなんてない。


もう負けの2文字はない。